引退は来月ですがおそらく私にはその姿をじっくり見られるラストチャンスでした。

撮影地は既に決めておりまして、場所は山間に在る一本の河津桜の下。

【河津桜と185系特急踊り子(2020年2月)】

数年前に河津駅へ撮影に行こうと計画を立てていた際、近くに古くからの仏像が沢山展示されている場所があると知り、折角河津まで行くのだから静岡最古の仏様の像を拝謁し、御朱印集めを趣味とする祖母の影響で私も展示館を管理されているお寺さんの御朱印を頂いて来ようと思ったのがこの場所を選んだ理由です。

いざ現地へ赴いてみるとお寺さんの入り口には一本の桜。見ごろも終盤で所々若葉が芽吹いていましたがとても綺麗でした。先日投稿させて頂いたスーパービュー踊り子号の写真がその時(2015年)に撮影したものです。

今回は以前と真逆で見ごろ前。平常時なら1時間少々で着く道のりですが、現状を考えればとにかく人っ気のない場所や一気に通り抜けられる渋滞の少ない場所を通りつつ向かうのが良いかと思い、知っている限りの裏道や自動車専用道を使って現地へ向かいました。

桜が咲いているかは運でしたが、現地に到着してすぐに桜の花が咲いていると解りました。たった一本だけの桜は緑の草木の中では兎角目立ちます。ご迷惑かとも思いましたが一応御朱印帳も持参。しかし駐車場に着いてすぐにコロナの影響で展示館が閉ざされているとの張り紙を目にし、展示館やお寺の境内へ行くのは控えさせてもらいました。

肝心の踊り子号ですが、こちらは事前に調べ上げておいたので抜かりはありません。目当ての踊り子号が通過する1時間前に現地へ到着、カメラを準備して待ちます。

最後の撮影をミスしない様、設定を何度もチェックして線路付近を試し撮り。そして通過時刻。列車の音が聞こえてきます。姿をあらわす直前に警笛が聞こえました。(動画でも撮影したので後日アップさせてきます)

私、謎の自分ワールドに入り込みやすい性格でして、警笛だけでなんだか泣けてきそうな感覚に陥りましたが、トンネルから姿を現した185系踊り子が桜の下を通過する瞬間をなんとか撮影することが出来ました。撮影はあっという間に終わり画像を確認して帰り支度。あっけないものですね。

別れの際にまさか日本がこんな大変な事になっているとは思いもしませんでしたが、ワクチン投与の目途も立ったようですし病を克服した日本が一刻も早く元気を取り戻せるよう願うばかりです。


今回の投稿は以上になります。見ていただき有難うございましたm(_ _)m

※2021年の河津桜祭りはコロナウィルスの影響により中止となりました。
※河津平安の仏像展示館はコロナウィルス対策の為無期限で入場を見合わせております。
※撮影時は鉄道会社や近隣住民の方のご迷惑にならない様、ルールとマナーを厳守してください。